この数年で予防接種(ワクチン)の種類・投与方法・補助(お住まいの地域によって取り組みが違います。)や勧奨方法などどんどん変化しています。
ワクチンについては前述したとうり副反応という問題が避けられません。 どのワクチンでも数十%で局所の発赤や疼痛、数%で発熱があり、おたふくワクチンでは約1%で耳下腺の腫脹が認められます。 また、インフルエンザや水痘などのように、せっかく予防接種したのに結局罹患してしまうこともあります。 それでも自然感染によって起こる肺炎や髄膜炎、脳炎、難聴などの可能性が少しでも低下すれば有効と考えています。
今般のワクチンの多種化を受けて、日本小児科学会より同時接種についての見解が発表されました。 曰く、複数のワクチン(生/不活化問わず)を同時に接種しても有効性は変わらず、有害事象の頻度も上がらないとのことです。 このため現在、当院でも同時接種を勧めています。
予防接種は必ず事前にご予約を頂いたうえで、午前午後とも診察の終了する30分前までには来院して下さい。接種直後の副反応に対応するためですので、ご理解とご協力をお願いいたします。